ラジメモ日経+第一

このブログは、ラジオ日経第一が好きすぎる管理人が運営しております。radikoとPodcastを駆使して聴きまくった番組の中から、管理人がオススメする、選りすぐりのワンフレーズをご紹介していきます。

ラジメモ日経+第一

キーワードは8週連続?アメリカ景気後退の兆しか!?岡崎良介さんがラジオで独自の分析!!


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今日のおすすめポイント

  
f:id:buriburimaster2018:20190219225753g:plain:w400:left今日は、毎週欠かさず聞いているマーケット・アナライズ・マンデーから最新情報のご紹介です。

今回は、度肝をぬかれました。そんな分析方法があったなんて。やっぱりアメリカの景気後退は数字になって表れているようです。でも、じゃあなんで今、株は堅調なのか?為替は円高に行くのじゃないのか?そこにはAIによる投資が関係してきているようです。一昔前の相場とは状況が変わっているのでしょうか。今、市場にはどのような参加者がいて、それによってどんな影響がでているのか。それを知りたいなら、この番組を聞くべき!!
  
  



  
~contents~

  
  
  

ラジオ本編メモ

  

キーワードは8週連続!?過去29年間で初めての事が起こっている!

  

岡崎さん:ストラテジーの前にネタを、ネタと言いますか、調べたレポートを報告したいと思うんですが、8週連続上昇してるのはご存知ですか?アメリカのニューヨークダウです。8週連続です。そして、8週連続しているもう一つの主要指数がナスダックです。さらに、8週連続して下落しているものがあるのは知ってますか?アメリカの市場で。
  
松尾さん:なんでしょう?
  
岡崎さん:VIX指数です。1990年以降この3つのデータが揃う中で、この3つが揃って同じ方向に、まぁVIXは下がりましたけれども。これは、29年間の歴史の中で初めてです。
  
松尾さん:そうなんですか。
  
岡崎さん:初めてです。こんなことは一度もありません。で、なぜこのような一方向に動くのか、ここで最初に申しあげました、リスクパリティ型運用、これが世界をいま動かしている。リスクパリティ型っていうのは、ボラティリティが上がるとどんどんリスクを落としていく。VIXショックが典型的な例です。せーので株を減らしていくというやり方で、去年の2月、3月は大きく株が下がったっていうのはまだ記憶に新しいところです。逆に、ボラティリティが下がってくると、どんどんどんどんリスクを取っていく。そのリスクを取っていくものは株ですから、ダウが上がり、ナスダックが上がり。SPだけは一旦休むところがるんですけども、ほかの株価も大体似たような動きです。今回、12月の後半からですね、ほぼ一直線に上がり続けているっていうのは、ボラティリティが下がっている事に起因しているのですが、しかし、兎にも角にもこの8週連続っていうのは、これは異常といいますか、過去にはなかった話です。
  
松尾さん:どうしてこんなに続いているんでしょうか・
  
岡崎さん:まぁそれだけ他の人達、アクティブな運用の人たちが、様子見になっている中、そのリスクパリティ型、或いはAI型と言われている運用というのは、これ、人が乗りませんから。無人の砂漠を走るというそういう世界ですね。人々が『米中首脳会談心配だよなぁ』という不安もどこ吹く風で。『非常事態宣言、こんなんになるのか?』という心配もどこ吹く風で株が買われていく。特に金曜日。えー、大きな悪材料が先週実は続出してるんですが、それを無視して棒上げになった金曜日の一日の動きは、それを象徴的に現しているんじゃないかと思います。で、問題は9週目ですよ。9週目どうなるかですよ。ボラティリティの連続下落は8週間が最高記録です。9週目はありません。で、ダウについて言うと、過去1990年からのデータで言うとですね。確か、10週か11週っていうのがありましたね。ですから、まだ上がる可能性があるんですが、過去に9回8週連続があるんですけども、そのうち上がったのが1回だけ。やっぱり8週で止まってます。だから8勝1敗です。一方で、ナスダックの方は、過去8回あったのかな、8回あってうち2回は、さらに9週目、10週目も上がります、6勝2敗です。ですから、常識的に考えると、8週連続、つまりは2か月連続して上昇するということは、とりあえず、買いが一巡したと考えるべきところまで今来ています。
  
松尾さん:そうですかぁ、ちょっと、想定外の事だったんですけども。
  
岡崎さん:まずこれが一つ目のレポートです。あの、もちろん、これを判断材料にしてもらうのは、視聴者の方ご自身で決めてもらうしかないですけども、8週連続っていうのはそういう意味があると。
  
松尾さん:先週、世界的に株が上がってましたけども、これは、先週だけの動きじゃなくて、一連の、、、?
  
岡崎さん:一連の、リスクパリティの、買戻しの動きだったと思います。まずこれが一つ目。

  

小売統計がこれだけ下がったのはまずない!

  

岡崎さん:で、二つ目の話は、先週、統計がいくつか、まぁ2つ発表されたと言いましょうか、小売統計と、鉱工業生産指数、キャパシティですね、稼働率の発表があって、両方とも悪い数字が出たんです。アメリカの方。これ、無視されてるんですね。悪い方向に動いてないです。それよりも人々は、米中首脳会談の成果が期待できるとか、まぁなんか適当な事を言ってるんですけども。要はリスクパリティだと私は思うんですが。この中で、鉱工業生産指数が大きく落ち込んだというのは、自動車のせいという犯人が見つかってるんですが、これは過去にも何回かある話です。鉱工業生産指数は、それこそ工場が稼働をちょっとでも止めたら、休みが多かったりすると、それでカクッと落っこちてしまいますからね。これよくある話なんですが。問題は、小売の統計です。小売の売上の統計がこれだけ落ちることはまずありません。どれだけ落ちたかっていうと、12月度の統計で、全体で確か、季節調整をかけても11月に比べてマイナス1.2。コアの一つ目、これは食料品関係を除いてもマイナス1.3だったかな。 あと、それから自動車関連の部品とか、自動車を除いてもマイナス1.8という大きなマイナスなんですけれども、それを人々は、無視と言うか、エコノミストの人達も無視というか、エコノミストたちは、調子のいい、いつものように適当な理由を見つけるんですよ、ガソリンのせいだとか何だかんだ言って。あとは政府閉鎖のせいだとかなんだかんだ言って。あとは株が下がったとかなんだかんだ言って。要するに、自分のせいにしたくないんですよね。で、スルーしてるんですが、そんなわけないんですよ。例えば、政府閉鎖をした95年、政府閉鎖をした2013年、政府閉鎖をした月の小売売上統計は落ちてはいないです。政府閉鎖のせいであるということは考えにくいです。一つ、これは確信が持てるのは、過去のアメリカの株式市場の株価の月次の騰落率が大きく下落した、一か月間に大きく、12月に9%くらい下落したんですけどね。9%以上下落した月の小売統計のうち、3分の2くらいはやっぱり小売統計が悪くなります。株が下がると確かに小売が悪くなるという、その法則性はあります。あるんですが、そうでない時もあるんですよ。で、その判断を決めてる材料は何かって言うと、株が大きく下落した時に、小売統計が落ちてるってのは読み方が逆で、小売の統計が落ちてるから株が落ちてるというべきで。つまりは、景気が後退してるから株が落ちてると読むわけで。景気の後退期における、小売の大きな下落のあった時は、その月、同様に株価が大きく下落してるという形になります。
  
松尾さん:小売の方が先なんですね。
  
岡崎さん:だと思います。ですから、やっぱりアメリカは、12月に何らかの景気後退、もしくは景気後退的なショックがあったんじゃないかと私は思います。確信持って皆さんにお伝えできるのはここまでです。ここまでです。ここから先は、もう少しデータを待たねばなりません。

  

景気後退確率が高まっている要因は?

   

岡崎さん:で、じゃあ岡崎さんはどう思ってんですかって言うと、私はやっぱり景気後退確率が上がってるんだと思います。で、今回の景気後退確率が上がってる最大の要因は、ずっと予てから調べて、これじゃないかなと思うんですが、、、個人消費。個人消費のカード払いです。ここじゃないかと思います。アメリカのクレジットカードローンが、リボ払いの残高が異常に増えてること。これはテレビで伝えたかなぁ、
  
松尾さん:2週間くらい前、、、2~3週くらい前ですね。
  
岡崎さん:それと同時に、クレジットカードローン金利がうなぎ上りに上がっています。こういうものってある日突然サドンデスが来て、『はいそこまで』ってこう来ちゃうわけですよ。限度額がいっぱいに。私は去年の12月は、アメリカって『はいいっぱいですよ』っていう、限界みたいなところまで行っちゃったんじゃないかなっていう気がするんですよ。そこでパタッと消費が止まったんじゃないかなと。それが起きたのが12月で。だったらまた、枠が消えたら、金さえ払えば。要するに、給料がもらえればまた増えるんでしょと思うかもしれませんけども、一回枠がいっぱいいっぱいなっちゃったらそう簡単に増えないのが当たり前の世界で。おまけに、リボ払いの金利っていうのは、アメリカでも15%~16%あるわけですよね。これがどんどんどんどん蝕み始めているのが今のアメリカではないかなと、ここまで私の仮定です。ですからレポートというよりは私の意見ですけれどもね。やっぱり、今のアメリカは米中首脳会談のことばかりに気を取られて。で、非常事態宣言のことばかりに気を取られていて、で、本当にアメリカの経済ファンダメンタルがどうなっているのかっていうのは、今はスルーしちゃってると思うんですよね。おまけに、マーケットはさっき言いましたリスクパリティの買戻しが8週連続で出たもんだから、全然心配することないって言っちゃってますけども、とりあえず、いっぱいいっぱいまで来たんじゃないかなと私は思いますね。
  
松尾さん:そうですかぁ。

  

アメリカ景気後退は2018年12月から始まっていた!

  

鈴木さん:あの、先月からリアルマーケットアナライズで、福岡と東京でやった時も、その2019年の景気後退確率はどれぐらいかっていう、30%ぐらいかなとか、計算上はこうなるとか随分やりましたけども、2019年でなく、2018年の12月くらいから、もう、少しペースダウンが顕著になってきたということになるんですかね。
  
岡崎さん:と私は思いますね。私はまぁ、もう5割以上は出ているという意見なんで。そういう意味では、ここから先の経済統計っていうのがすごく重要になってきて、取り分け政府閉鎖によって遅れてしまったデータが、これから次々と発表になってくると思うんですが。ここに毎日毎日ですね、注力してるんですけれども。この今回の小売売上統計っていうのは、私の、長いようで短いような、この経済統計とにらめっこする中でも、ちょっと異常な、12月にこれだけのものが出るってのは、12月にあれだけ大きなマイナスが出るってのは、例えば、2008年の12月、2007年の12月、2001年の12月、2000年の12月かな。2016年の12月もちょっとマイナスだったと思うんですけども、これだけ大きなマイナスが出るってのは、景気後退期しかないんですよ。12月っていうのは、ご存知の通りクリスマスシーズンですから、アメリカの消費の半分ぐらいが出る時なんで、これがマイナスになるってことはありえない。元々の環境がマイナスでないとありえない数字なんです。それを『たいしたことないよ』とFRB言っている、アトランタ連銀が言っている。この言葉、本当にそう言ってるかどうか、翻訳されてロイターかなんかが伝えてるのを鵜呑みにしてる私が間違ってるのかもしれませんけれども、やっぱりこれは見逃せない動きだったと思います。
  
鈴木さん:12月に、株式市場が、ニューヨークダウがあそこまでガァーッと昨年暮れにさがりましたけども、12月にこんなに下がるのは、歴史的だとか、戦後最大の下落幅だなんて、あの時ずいぶん言われましたよね。
  
岡崎さん:12月としては記録ですね。
  
松尾さん:で、それの統計が今になって出てきたら、やっぱり相当マイナスだったっていう事でしょうか。
  
岡崎さん:ものすごく悪かったんですよ。で、『株が下がったからだろう』っていうんですけども、ちょっとまて、それ本末転倒してないかと。で、調べている途中経過を今日発表しました。で、もちろんこれが、なんのことはない1月まで良くなったとか、なんのことはない株価がまた高値を取ってきたっつったら、なんだ心配して損したよって話になっちゃうんですけども。

  

情報を鵜呑みにしてはいけない!一次資料を実際に確認すべき!

  

岡崎さん:しかし、我々日本って言うか、マーケット関係者って、みんな新聞とかロイターとかブルームバーグが言ってることを鵜呑みにするでしょ。もっというとエコノミストの言ってる事を鵜呑みにするでしょ。これが一番いけない。やっぱり、一次資料は見ないと。フェイクニュースがこれだけ氾濫する時代なんですよ。ですから、私はできるだけデータを忠実に話そうと思っていて。その忠実にする、話すことのポイントはどこかっていうと、過去にどういうことがあったのか、過去と比較してどうなのか。と、比較してみると先週調べたデータってのは驚くような内容ばかりだったという話です。
  
鈴木さん:2月の第一週に出てきた、あの雇用統計の失業率がポンポンとまた、失業率が高まったということもありましたですしね。このところ、景気の悪化の大きなニュースや統計っていうのが随分続いてますね。
  
岡崎さん:それは全て政府閉鎖のせいだ。或いは株が下がったせいだっていうことで、エコノミストは2行で終わらしてると。それがいけないと思いますね。
  
松尾さん:株が下がっている前提として、もっとその消費の部分とかを見る?
  
岡崎さん:で、もっと細かいとこを見て、スルーしちゃいけないデータではなかったと思います。

  

日本株、今週はどうなる?

  

岡崎さん:ところが、じゃあ今週どうすんのって話なんですけども。話はやっと戻って、日本株については、まだそういう意味では、リスクパリティのリスクオンの恩恵を受ける形で、今週も強いですね。そういう意味では、日本株っていうのは2万1,000円から2万2,000円っていうのがゾーンとして、戻り売りのゾーンという話をしましたけども、これを試す展開がまだ続くと思います。ただ、アメリカに関しては、この8週連続データは、みんなが多分度肝を抜かれたと思うんですよ。8週連続ってどうだったんだって。これ、AIはAIで8週連続っていうデータは調べますから。AIはAIで8週連続っていうデータを見ると、9週目は落ちる確率が高いと判断しますから、今度はこれが逆回転する可能性も出てくると、こういう話になると思います。
  
松尾さん:アメリカは今日は、大統領の日というのでお休みなんですよね。明日どうなってくるか。
  
岡崎さん:ということだと思いますね。

  

ドル円の今後はどうなる?

  

松尾さん:それからドル円のあたりもどうでしょうか?
  
岡崎さん:ドル円については、これはもうはっきりと、GDP統計が少なくともこれで下方修正することが確定的になりましたから。10~12月ですね。利上げがないことがもう確実。ほぼ確実っていうか100%でしょうね。そうなってきたので、111円を狙う力ってのがなくなりました。今、110円50銭ですけども、どちらかというとやっぱりこちらも戻り売りに押されてる展開が続くと思います。

  
  

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番組&パーソナリティ紹介

  


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【放送日時】

  



  
http://www.radionikkei.jp/personality/images/personality/okazakiryosuke.jpg名 前:岡崎 良介(おかざき りょうすけ)
プロフィール:
岡崎良介。1983年慶応大学経済学部卒、伊藤忠商事に入社後、米国勤務を経て87年野村投信(現・野村アセットマネジメント)入社、ファンドマネジャーとなる。93年バンカーストラスト信託銀行(現・ドイチェ・アセットマネジメント)入社、運用担当常務として年金・投信・ヘッジファンドなどの運用に長く携わる。2004年フィスコ・アセットマネジメント(現・アストマックス投信投資顧問)の設立に運用担当最高責任者(CIO)として参画。2012年、独立し現職。<岡崎良介オフィシャルサイトより引用>


●岡崎良介オフィシャルサイトはこちら→http://www.okazaki-ryosuke.com/

●岡崎良介公式Twitterはこちら→https://twitter.com/okazaki_ryosuke

  
  
http://www.radionikkei.jp/personality/images/personality/photo0078.jpg名 前:鈴木 一之(すずき かずゆき)
プロフィール:独立系株式アナリスト
大手証券会社勤務を経て、2000年に独立。主に日本株全般の分析を担当。景気動向に沿って変動する景気敏感株を主軸として、成長株、バリュー株まで幅広くカバーする。趣味は読書。ロシア、ドイツの古典文学作品を愛する。<鈴木一之の株式投資セミナーより引用>


●鈴木一之さんの公式ブログはこちら→https://suzukazu.com/
●鈴木一之さんの公式Twitteはこちら→https://twitter.com/suzukazu_tokyo

  
  
http://www.radionikkei.jp/personality/images/personality/erikomatsuo.jpg名 前:松尾 英里子(まつお えりこ)
プロフィール:早稲田大学 商学部 卒業
日本テレビアナウンサー(2006~2012年)
2012年4月~2013年11月 ワシントンD.C.にて生活
2014年6月よりフリー<株式会社三桂より引用>


●松尾英里子さんの公式ブログはこちら→https://ameblo.jp/matsuo-eriko/
●松尾英里子さんの公式Twitteはこちら→https://twitter.com/matsuo_eriko?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
  
  

おすすめ書籍、セミナー情報などなど

  
●ラジオ日経セミナー情報はこちら
  
www.radionikkei.jp
  
●岡崎良介さんのセミナー情報ほか
  
www.yutaka24.jp
  
www.twellv.co.jp